日本旅行業協会(JATA)は3月12日、会員各社と中連協会員各社に対し四半期ごとに実施している「旅行市場動向調査」の2020年3月期結果を発表した。国内旅行の現況(1~3月)は、景気動向指数DIが3カ月前(10~12月)から35ポイント減となるマイナス46。「新型コロナウイルス感染症の広がりにより全方面、全客層で低下した」とJATA。
3カ月後(4~6月)はマイナス38、6カ月後(7~9月)はマイナス23と回復する見通し。方面別に見ると3カ月後は「東北」が6ポイント、「北海道」が2ポイント、それぞれ上昇する見込み。
訪日旅行の現況は81ポイント減のマイナス77と大幅に低下。新型コロナウイルス感染症の拡大により特に中国からの訪日客が減少したことが影響した。3カ月後はマイナス68、6カ月後はマイナス32と回復はするもののマイナス圏を脱しない見通し。
海外旅行の現況は、49ポイント減のマイナス68。3カ月後はマイナス63、6カ月後はマイナス38となる見込み。
調査は2月3~21日にJATA会員、中連協会員の637社にインターネットで実施。311社から回答を得た。